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事業開発とキャリア開発が大好きなベンチャー起業家のブログです。

これだけは押さえておきたい!厳選おすすめマーケティング本【10選】

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僕の趣味はヨットと読書で、本は1ヶ月で15冊前後読んでいる。

ビジネス書に偏っているのが現状だが、大学の専攻がソーシャルマーケティング(SNS方面ではなく「社会的な」という、そっち方面)という分野であることもあり、興味もあるのでマーケティング関連の本は今でもよく読んでいる。

ただし、マーケティング本はまさに玉石混合で、「これ、どうやって実務に活かすの?」という本もあれば、非常に薄っぺらい内容の本もある。むしろ、そういう本の方が多い。

そこで、数十冊〜百冊近く読んだマーケティング本の中で、これは!という、僕が刺さったおすすめの本を10冊紹介したい。

前提として、僕は実務家であり、事業の立ち上げ・売上拡大の視点から、役立つ知識やノウハウ、思考の枠組みを取得するべく、マーケティング本を読み漁っている。

その視点で、これは実務に役立っている!という本をピックアップした。

 マーケティング本の分類

一口にマーケティングと言っても、様々な視点で語られている。そこで、「デジタル - リアル」、「戦略 - 戦術」の2軸で整理した。

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ここでは、デジタルとは主にWeb・インターネットを始めとした、テクノロジーを活用するマーケティングを指している。リアルは、必ずしもデジタルを含まないというわけではなく、デジタルに特化していない本はこちらに分類している。デジタルが絡まないマーケティングはもはや存在しないと思っているためだ。

また、戦略と戦術については、戦略はより事業の立ち上げ・グロース寄りの内容となっているのに対し、戦術では具体的なノウハウ・テクニックを中心にピックアップしている。

 

マーケティングのおすすめ本10選

それでは、厳選したおすすめマーケティング本10冊を紹介していこう。

①デジタル×戦略

世界最先端のマーケティング - 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略(奥谷孝司、岩井琢磨) 
世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略

世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略

 

オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイシックス社)で、COCO(チーフオムニチャネルオフィサー)として勤務されている奥谷氏と、広告代理店勤務の岩井氏の共著。この本を読んだ時、まさに衝撃が走ったことを覚えている。

本書の肝は、3つのフレームワークだ。それぞれ、「チャネルシフト・マトリクス」「顧客時間」「エンゲージメント4P」と呼んでいる。一見シンプルだが、非常に使い勝手が良いフレームワークだ。

このフレームワークの解説を通じて、顧客との接点をオンラインとオフラインで機能的に組み立て、マーケティングの要素を変革するためのノウハウを教えてくれている。

デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(西井敏恭)
デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)

デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法(MarkeZine BOOKS)

 

こちらも、オイシックス社のCMT(チーフマーケティングテクノロジスト)として勤務する西井氏の著書。この2冊を読んで、オイシックス社は本当に人材の宝庫だと実感したものだ。

というのも、野菜をネットで売るというのは、よく考えればかなりの至難の技だ。野菜なんてどこでも買えるし、むしろ近所のスーパーで買ったほうが安く、今すぐ買える。

それをあえてオイシックスで買ってもらうためには、マーケティングの力が不可欠だ。オイシックスはECモデルがベースにあるが、ECでの売上をいかに伸ばすか?について、考え方のフレームワークと、かなり具体的な施策が記載されている。

ECサイトのマーケターは、まさに必読の本だと言える。

 

②デジタル×戦術

100%確実に売上がアップする最強の仕組み(加藤公一レオ) 
<ネット広告&通販の第一人者が明かす>100%確実に売上がアップする最強の仕組み

<ネット広告&通販の第一人者が明かす>100%確実に売上がアップする最強の仕組み

 

もはやECサイト運営のバイブルと呼んでも良いかもしれない。

本書の内容を実践すれば、ネット広告の費用対効果が100%上がると断言している本だ。本書を熟読することで、儲かる仕組みの作り方、数百回におよぶABテストの結果、そして著者のコピーライティングを習得することができる。

ただし、主要なライバルサイトはみんなこの本を呼んでいて、同じようなECサイトになっているので、そこから新たな戦いが始まると言えるだろう。その意味で、本書は戦いのスタートラインに立つための本だ。

ザ・マイクロコピー - Webコピーライティングの新常識(山本琢磨) 
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー

Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー

 

LPのデザインを大幅に変えたり、コピーライティングをイチからやり直すのではなく、CVに繋がるほんの些細な文言1つを変えるだけで、CVRが何倍も上がるという事例が大量に記載されている、凄すぎる本。業界の先人達も絶賛していることが、何よりの裏付けになるだろう。

マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方(小川共和) 
マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方

マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方

  • 作者: 小川共和
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・マーケティング(インプレス)
  • 発売日: 2017/06/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の主張は、「カスタマージャーニーマップは、マーケティングオートメーション(MA)に落とし込まなければ無駄である」という点だ。

カスタマージャーニーを作成しても、その後のアクションに繋がらない場合があるだろう。

カスタマージャーニーマップは、消費者心理(パーセプション)を段階的に変え、最終的な目的までの一連のステップを導く地図だ。そして、パーセプションが変化する度に、消費者の行動を変えなければならない。その消費者行動を計測するための遷移指標をトラッキングするべきだ(自社MAツールを使って)、という内容だ。

実際にMAツールを使うかどうかはさておき、カスタマージャーニーの効果的な使い方が理解できる点に、一読の価値がある。

 

③リアル×戦術

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 - 成功を引き寄せるマーケティング入門(森岡 毅)
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

 

言わずと知れたUSJの元CMOの森岡氏の本。森岡さんの本はどれもすごく示唆深く読みやすいのだが、特にこの本は具体的な状況と事例が豊富で理解しやすい。森岡本で最初に読むべき本と言えるだろう。

通常であればアミューズメントパークの売上を上げるためには、新規の派手なアトラクションの建設が必要だと思われがちだが、十分な投資が出来ない状況で、消費者インサイトの深堀り(=マーケティング)をもとに、創意工夫して集客数を大幅に増加させた。その一連の施策の裏側が、マーケティングの視点から記載されている。

プラットフォーム革命 - 経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか(アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソン) 
プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

 

メルカリの山田進太郎さんや、エンジェル投資家の有安さんもおすすめの本。

著者は、プラットフォーム事業を運営し、また世界中のプラットフォームサービスを研究するエキスパート。プラットフォームビジネスを考えている人にとっては、まさにバイブルとなるはず。マーケティング本と言えるかどうかはさておき…

 

④リアル×戦略

マーケット感覚を身につけよう(ちきりん)
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

  

以前書評を書いたとおり、 ロジカルシンキングと対比して、顧客が何を求めているかを理解するマーケット感覚の必要性とそのコツについて説いている良書。この本はもっと注目されても良いはずなのだが…

www.neopathos4.com

 

カテゴリーキング - Airbnb、Google、Uberは、なぜ世界のトップの立てたのか(アル・ラマダン、デイブ・ピーターソン、クリストファー・ロックヘッド、ケビン・メイニー) 
カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか

カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか

  • 作者: アル・ラマダン,デイヴ・ピーターソン,クリストファー・ロックヘッド,ケビン・メイニー,長谷川圭
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

Airbnb、Google、Uber等はなぜ世界のトップに立てたのか?その答えは、

彼らはみな、製品やサービスの新たなカテゴリーを創造し、発展させ、そして支配し続けてきたのだ。

というものだ。新たな市場カテゴリーを創ることは簡単ではない。しかし、そのカテゴリーを創った後、トップを維持し続けることは、さらに難しい。

本書では、カテゴリーの創り方、そしてトップを維持するためのノウハウを、豊富な事例をもとに紹介している。

僕もまさにカテゴリーを創るべく、本書を片手に実践中だ。

エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング(朝岡崇史) 
エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング

エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング

 

電通マーケティング・デザイン・センターでコンサルティング室長(当時)を務める、朝岡氏の著書。ソーシャルメディアが大きな影響力を持つようになった現在において、いかにして顧客に対してサービスのブランド体験価値を伝えるか?という点に焦点を当てたマーケティング理論を説いている。

「エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング」とは「顧客のブランド体験にフォーカスしたマーケティング戦略」である。

ユーザー・エクスペリエンス?サービスデザイン?価値共創?カスタマージャーニー??と、マーケティング界隈ではさまざまな概念が飛び交っているが、本書を読めばそれらが体型的に理解できるようになるだろう。

 

おわりに

現在の仕事に役立ちそうな本、好みに合う本は見つかっただろうか?

なお、今回は「マーケティングの父」として著名なフィリップ・コトラー氏や、セオドア・レビットの著作は、あえて選出していない。これらマーケティングの原典に触れるために一読する価値はあるかもしれないが、実務に直接役立つかどうかで言うと、効果は薄いのではないかと考えるためだ。また、おそらく上記の本の著者は、先人の知見を踏まえた上で、独自の見解を加えているはずだ。

 

ちなみに、マーケティングの捉え方は人それぞれだが、僕自身はマーケティングを「Market+ing」、すなわち「市場(いちば)づくり」と捉えている。すなわち、さまざまなアクターが、相互に価値を交換し合い、相互に満足を得るための一連のプロセス、という理解だ。

そのため、マーケティングを、やや事業開発寄りの視点で捉えていて、その視点で上記のような選出になったことに留意されたい。