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転職エージェントの手数料(Fee)はどのくらい?

転職活動は、一種の情報戦とも言える。そのため、転職を行う際に転職エージェントを上手に活用することは、望ましい転職を実現するための有益な手段だと僕は考えている。

しかし、彼らも「人材ビジネス」の一環で行っているのだから、彼らなりの合理的な経済活動の一環でキャンディデイトに接していることを忘れてはいけない。

したがって、転職エージェントとしてのビジネスモデルを理解しておくことは、キャンディで糸自身が冷静な判断をとる上では大事なポイントとなるだろう。

そこで今回は、転職エージェントのビジネスモデルを紹介したい。

転職エージェントが受け取る手数料

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一般的に、転職エージェントのビジネスモデルは、紹介したキャンディデイトがクライアント企業へ入社した時点で、紹介手数料が発生する、成功報酬型を採用している。クライアント企業から受け取る成功報酬feeは、初年度の理論年収の30%が一般的だ。ここで言う「理論年収」とは、次の通りである。 

理論年収 = 月額固定給×12+賞与算定基準額×前年度実績賞与支給月数

 (ただし、年俸制を採用する場合は年俸額を、1年未満の有期雇用契約の場合は契約期間を1年間とみなして換算した額を理論年収とする。)

月額固定給 = 基本給+家族手当+住宅手当+役職手当+その他諸手当

(通勤手当、時間外・休日・深夜労働手当等の割増賃金については含まれない。ただし、割増賃金が固定で支払われる場合には月額固定給に含まれるものとする。)

 

この「理論年収の30%」という水準には、明確な根拠はない。もともとは、1990年代にインテリジェンス社が中途採用の転職エージェント事業を日本で開始した際に、30%だと決めたことが発端だと言われている。

ただし、リーマンショック時にはクライアント企業も採用意欲が減退する影響を受けて手数料は25%が主流になったり、資金力のないベンチャー企業でも25%が一般的だったり、といった変動はある。

逆に近年は人材不足の影響で、35%が一般的になりつつある。IT系企業では特にその傾向が強いと言えよう。このように、市場環境によって、転職エージェントが受け取る手数料は変動しているのである。

海外の転職エージェントの手数料はどのくらい?

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実は、転職エージェントが35%も手数料を受け取っているのは、世界でも日本くらいだ。アメリカのみならず、シンガポールなど東南アジアでは、20%程度、下手すると10%代ということもあるようだ。これには、いくつかの理由がある。

  • 雇用の流動性が高く、採用しても退職するリスクが高いため、1回1回の採用に多くのコストを支払えない(その代わり、雇用回数は多い)
  • 転職エージェント以外にも、多くの採用ツールが存在する(日本のリクナビのようなジョブボードサービスのみならず、craigslistのような情報掲示板、もしくはLinkedIn経由での採用など)
  • 海外では、転職エージェント(スタッフリクルーティングと言う)とヘッドハンティングサービスは明確に分かれており、ヘッドハンティングサービスの手数料は高い一方で、スタッフリクルーティングの手数料は低い

総じて、日本の転職エージェント業界は恵まれた環境だと言えるのではないだろうか。

高騰する手数料

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転職エージェントが受け取る近年の主流の手数料は35%だとお伝えしたが、実はさらに高まることもある。クライアント企業は、緊急度の高いポジションを募集する際、転職エージェントから推薦数を増やすために、転職エージェントに対して「キャンペーン」を張ることがあるのだ。

実際は、下記のような内容になることが多い。

 

現在お願いしているポジションの状況アップデートさせて頂きます。また、以下のポジションについては、9月末までの内定承諾で、40%のFeeをお支払いします。

 【職種】PM、システムディレクター、アカウントマネージャ、クリエイター、IA、プロダクトセールス、若手エンジニア、社内SE

PMは最終選考にいっている方も数名おりますが、まだまだ数が足りません。

アカウントマネージャーは、最近候補者数が減ってきておりますので、こちらもよろしくお願いします。

 

このように、期間限定、ポジション限定、あるいは特定の転職エージェント限定で、キャンペーンを張ることがあるのだ。当然、転職エージェントは、キャンディデイトに対して、キャンペーンが張られたポジションを注力して紹介するようになる(笑)。僕は手数料が50%のポジションにて成約実績があるが、やはり注力してキャンディデイトを探し、口説いたものだ。

なお、業界内では有名な話だが、かつて一世を風靡したソーシャルゲーム事業を展開する某大手IT企業では、ソーシャルゲームのエンジニア、プランナーに対して、転職エージェントへの手数料をなんと100%に設定したこともある

年収600万円のエンジニアが入社決定すれば、なんと手数料は600万円となってしまう!それだけ転職エージェントに支払ったとしても、十分に採算がとれると判断しただろう。逆に言えば、それくらい支払わないと、転職マーケットに人材が不足しており、希望する人材の採用が難しいとも言えよう。

その他のキャンペーンの張り方としては、前四半期で成約実績を残した転職エージェントに対して、手数料をupするという方式もよく見られる。

転職エージェントがゴリ推しする案件は要注意

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転職エージェントがオススメしてくる案件の中には、本当にキャンディデイトの志向にマッチした案件もあれば、上記のようにクライアント企業がキャンペーンを張り、手数料が高騰している、転職エージェントにとって「オイシイ案件」も紛れ込んでいるかもしれない。

もちろん手数料のことは誰も教えてくれないので、こう言った裏事情も考慮しつつ、ご自身にとってベストな選択肢を選ぶようにしたいものだ。

 

 IT・Web業界の転職では、ギークリーGeekly社は一目置かれている。エグゼクティブクラスの案件も多数保有しているため、若手の方だけでなく40代のシニア層の方にもフィットする案件に出会えるだろう。

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